このシリーズはなんとなく1巻目から手に取って読んできましたが、本当に面白い作品だと思います。

主人公の成瀬は、おそらくアスペルガー気質のような人物で、非常に頭が良い一方で無表情で少し変わったところがあります。しかし、人のために行動するところがあり、その姿に惹かれて周りにどんどん人が集まってくる物語です。

集まってくる人たちもそれぞれにエピソードがあり、それがまた面白さを深めています。

今回は主人公が京都大学に入ってからの話になりますが、これまでの1巻・2巻に登場してきた人物たちも再び登場するので、少し総集編のような雰囲気もあります。

また、これまでほとんど描かれてこなかった両親も登場し、成瀬という人物の背景も少し見えてくるところが印象的でした。

1巻・2巻では、主人公がどんどん新しいことに挑戦していく勢いのある物語でしたが、3巻では成瀬のアスペルガー気質のような部分を周囲の人たちが理解し、寄り添いながら助けてくれるような場面も増え、読んでいてほっこりするエピソードが多かったように感じました。

これは映画やドラマになってもおかしくない作品だなという印象で、とても分かりやすくて面白い一冊でした。